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「勝ち方塾」(472)
 
 日本の資本主義の父、渋沢栄一氏の名を冠した渋沢倉庫は、近年、需要増加で業績好調が続いています。今なお脈々と息づく渋沢栄一氏の経営理念、学ぶべきとところは多いと思います。

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■渋沢倉庫、栄一の志 保管

2024年度発行予定の新一万円札の肖像に描かれる渋沢栄一は、生涯で約500の会社設立に関わった。「日本の資本主義の父」と呼ばれる渋沢が唯一、自身の名を冠した企業が、1897年に創業した倉庫準大手の渋沢倉庫だ。物流需要の増加を受け近年業績好調が続く。

新札への採用が決まり知名度は急上昇し、ホームページのアクセス数が10倍になった。4月9日の株価が年初来高値になるなど株も買われた。
就職活動中の学生の間でも存在感が高まっている。

社是は「信ヲ万事ノ本ト為ス」。
信用はあらゆる物事の根本という意味で、渋沢が経営の理念として掲げた言葉だ。この考えを基本とし、同社は倉庫業から総合物流へと事業のフィールドを広げてきた。

<不動産業と融合>
不動産業との融合として物流倉庫と賃貸の研究用施設を一体にした施設の整備を加速する。
20年2月までに横浜市に5階建てで同社としては最大級の施設を開く。老朽化した物流倉庫を取り壊し、新施設を建設する。建設費は研究所部分に約20億円、倉庫部分には約30億円を見込んでいる。

同地域周辺では企業の研究開発拠点の集積が進み、横浜市も立地を後押し。試作品などをすぐに倉庫へ保管でき物流のコストや手間を省けることを訴求し、進出需要の取り込みを狙う。
 
さらに交通の便も良く、駅から徒歩圏内なのに物流倉庫の機能しかないのはもったいないとの判断もある。入居する企業にとっても「研究員を集めやすい」(渋沢倉庫)という。
 
渋沢倉庫は14年に同様の施設を2号館そばに開設済みだ。2号館は再生医療関係や化学などの企業の入居を見込む。
 
渋沢倉庫は倉庫と研究施設に求められる機能に共通点が多いことに目を付けた。研究室の試作品などをすぐに倉庫へ保管できるなどのメリットもある。研究施設は物流倉庫よりも賃料相場が高くなるという期待もある。
 
18年からは倉庫が空でも保管料を得る契約も始めた。繁忙期の保管スペースを確約する代わりに、閑散期の保管料を荷主に払ってもらう通年契約を提案。荷主側も受け入れ始めた。
 
商品の保管状態など輸送品質への目が厳しくなっており、荷主側は倉庫会社を選別する傾向がある。
業界慣習もあり、輸送コストの増加を単純に保管料に価格転嫁することはできない。そこで渋沢倉庫は閑散期も含めた契約の通年化に目を付けた。物流業界は12月下旬から2月下旬にかけての冬季の売り上げは「繁忙期の6〜7割」(渋沢倉庫)で、業界では構造的な収益低下の要因になっている。そこで倉庫では一般的ではなかったが、荷主にとってはスペースの確保と保管品質への信頼性が最優先ということで、大口の荷主専用に倉庫を確保する場合は積極的に提案し、全体の1割ほどは通
年契約に切り替わった。
 
通年契約することで、ほとんど採算も取れ、見通しづらい年後半の売上高予測が立ちやすくなった。安定した収益は積極的な設備投資の原資とする。

渋沢倉庫は昭和40年代に、自前トラックによる陸上運送を財閥系倉庫に先駆けて始めた。
 
飲料や日用品(消費財)取扱量を増やし、物流事業の過半の売上高を占めるまでに成長し、缶やペットボトルに販促グッズを取り付ける流通加工も伸び、19年3月期の連結売上高で過去最高の達成に貢献した。

過去には2度の株式買い占めに遭い、他社と合併の可能性も浮上したが、銀行や株主の支援でなんとか乗り切った。

全国の主要港に倉庫や港湾施設を構え、陸海運と組み合わせた総合物流業として成長を続けている。海外は香港やベトナムなどに7支店展開。

大隅社長は「上場企業では唯一、渋沢の名を冠した会社。名前を残さなければという使命感は強い」と強調する。

渋沢倉庫の設立前、銀行は融資先から担保として鉄や生糸を預かり、倉庫で保管した。渋沢が設立に関わった第一国立銀行(現みずほ銀行)には倉庫がなく、担保の米穀を倉庫業者に横流しされる事件に遭遇。
渋沢は経済成長には倉庫業の発展が欠かせないと感じ、自宅内で「渋沢倉庫部」を創立。それが現在の渋沢倉庫の源流だ。

渋沢栄一の経営理念と事業進出意欲は、現在の渋沢倉庫の経営にも脈々と息づいている。

(要約出所:2019年8月19日付 日経産業新聞)

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<平岡 コメント>

「日本の資本主義の父」ゆかりの渋沢倉庫から学ぶポイントは以下、3つだと思います。

第一は、「機を見るに敏」であること。事業化成功のカギは、「信を万事の本」となし社是として徹底したこと。

第二は、「ピンチはチャンス」とする取り組み。不動産業ゆえに伴う担保リスク対策をして、総合物流へ大転換したこと。

第三に、担保の鉄や生糸を預かり、倉庫業の可能性を先見したこと。

自社に当てはめて考え、成長へのヒントとしていただきたいと思います。



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